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会議録(塩見まきこの質問)

2025年3月議会

2025年03月06日:令和7年第2回定例会(第3号) 本文

◯吉村善明議長 休憩を解いて、引き続き一般質問を行います。
 次に、19番塩見牧子議員。
             (19番 塩見牧子議員 登壇)




◯19番 塩見牧子議員 通告に沿って質問いたします。1題目は、流出したハラスメント調査委員会の音声データから知れる採用試験に係る情報漏えいに対する対応についてです。
 令和6年12月議会において、ハラスメント調査委員会の音声データ流出に関して警察に捜査依頼したことは公益通報者保護の観点から適切かという旨の質問を行いました。これに対する市の答弁は、当該音声データの通報対象事実は公益通報者保護法の対象法令に該当せず、また生駒市法令遵守委員会に通報されていないため、生駒市法令遵守推進条例の公益目的通報の定義からも外れており、市としては情報流出に対しても適切な対応をすべきであることから、警察への捜査依頼を行ったというものでした。しかし、消費者庁の公益通報者保護法に基づく指針(令和3年内閣府告示第118号)の解説は、コンプライアンス経営を推進するとともに、経営上のリスクに係る情報の早期把握の機会を拡充するため、公益通報に該当しない内規違反に関する通報についても、公益通報に準じて対応することが望ましいとしています。音声データからは、ハラスメント行為者による採用試験に係る情報漏えい、守秘義務違反があったことや調査委員会委員もそれを指摘していることが知れます。通報対象事実や公益目的通報の定義が法や条例の対象外であれ、そこに何らかの法令違反に関する通報の可能性が認められるならば、公益通報に準じて対応することが求められます。
 市は、音声データにあるハラスメント行為者による採用試験に係る情報漏えい、守秘義務違反について調査したのでしょうか。調査したのであれば、その調査結果と対応ないし処分についてお答えください。
 2題目は内部統制の整備についてです。
 令和2年4月1日施行の改正地方自治法では、人口減少社会において最少の経費で最大の効果を挙げるよう地方公共団体の事務の適正性を確保することが重要であるとして、内部統制に関する方針の策定に取り組むことが規定されています。これは一般市では努力義務ではあるものの、長は内部統制に関する方針を定め、これに基づき必要な体制を整備し、毎会計年度内部統制評価報告書を作成し、議会に提出することになっており、生駒市監査基準にも内部統制評価報告書審査が含まれています。
 令和6年12月定例会の議案、生駒市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定についての反対討論でも述べましたように、損害賠償責任の免責を求めるのであれば、その損害賠償責任の発生の防御策を定めるべきと考えます。
 そこで、次の点について伺います。
 1、令和3年12月3日の本会議における改正議員の一般質問におきまして、内部統制の制度までは考えていないものの、内部リスクの低減につなげるとして、会計、契約、文書管理など全庁的に共通する手続きについての課題の洗い出しとその対策をワーキンググループで検討し、立案した対策を全庁横断的に実施するとの答弁がありましたが、その結果、どのような課題が抽出され、どのような対策が検討、立案されたのでしょうか。また、それは現在どのように実施されておりますでしょうか。
 2、監査基準にある内部統制評価報告書を市長は作成しておられるのでしょうか。また、監査委員はそれらを審査しておられるのでしょうか。
 登壇しての質問は以上で終え、次からは自席にて行います。




◯吉村善明議長 小林総務部長。
             (小林弘幸総務部長 登壇)




◯小林弘幸総務部長 それでは、塩見議員の大きな1問目、流出したハラスメント調査委員会の音声データへの対応につきまして、お答えいたします。
 ご指摘いただきました流出した情報に関しまして、まず市の状況をご説明いたします。流出した編集後音声データに添えられましたメッセージの方につきましては、内容は把握しておりますが、編集後音声データにつきましては、インターネット上から削除されたことから、現在手元にはございません。一方、流出の元となった会議の記録用音声データは保管しております状況にございます。前回の12月議会の一般質問で今回の件についてご意見いただき、約2時間30分の当該記録用音声データを複数名の管理職で確認いたしましたが、ご指摘いただいたような採用に関する情報流出についてそれらしいものはございませんでした。
 続きまして、大きな2問目、内部統制について、他の部の所管するところもございますが、1回目は私の方からまとめてお答えさせていただきます。
 まず、1点目についてですが、ご指摘のワーキンググループは令和3年11月から3月に内部リスク低減対策をテーマに総務部内で立ち上げられた内部リスク低減プロジェクトでワークショップが行われたものでございます。その結果、課題として三つございまして、一つは事務手続きのマニュアルがない、見つからない、二つ目がチェックしているポイントが分からない、三つ目が、事務手続きに関する研修機会が少ないといった課題が抽出されております。これらを受けて、会計契約事務につきましては、事務マニュアルの整備や庁内ポータルサイトへの掲載を実施した上で、それぞれ職員向け研修等を実施してまいりました。現在も引き続き取組を実施しているとともに、今後におきましては財政、会計、契約事務をまとめた財務ポータルサイトを作成し、内部リスクの低減に取り組んでまいります。また、文書管理事務につきましては、文書保管や取扱いルールが徹底されていない対策として、令和4年2月に生駒市行政文書管理規則を新たに制定するとともに、生駒市文書取扱規程を大幅に改正し、名称も生駒市行政文書取扱規程に改め、生駒市行政文書管理規則、生駒市行政文書取扱規程に係る運用手引を作成し、職員に対する説明会を開催し、周知いたしました。
 次に、2点目でございますが、生駒市監査基準の第2条第1項第8号におきまして、内部統制評価報告審査についての規定があり、市長が作成した内部統制評価報告書について市長による評価が適正に実施され、内部統制の不備について重大な不備に当たるかどうかの判断が適正に行われていることを審査することとあります。しかし、附則第2項で本基準のうち、内部統制評価報告書審査に関する規定は、市長が地方自治法第150条第4項の規定により作成した内部統制評価報告書を同条第5項の規定により、監査委員の審査に付したときから適用するとしており、現在本市では内部統制制度を導入していないため、当該報告書は作成しておりません。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 先に内部統制の整備についての二つ目の問いから再質問していきたいと思います。令和3年度のこの内部統制の制度までは整備するつもりはないというこの表明については、今も変わらないということでよろしいでしょうか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 今現在、内部統制制度を整備するというよりも、今の現在そういう手続きの不備であったり、会計事務が不備なところにつきましては、現在の制度の中でできるだけ進めていきたいとは考えております。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 なので、この自治法に基づくような整備まではしないということでお答えいただいたと理解してよろしいですか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 そのとおりでございます。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 続きまして、監査委員事務局長にお聞きしたいと思います。今の、先ほどの市の方の答弁では、本市に内部統制制度はなくて評価報告書も作成していないから、監査委員も審査もしておられないということだったんですけれども、あくまでその監査を行う際の基準であると、監査基準なのでね、であるということは理解するものの、これがそもそも基準に入っているということは、少なくともこの監査基準が定められた令和2年においては、監査委員は内部統制の制度が整備されることを期しておられたということなんでしょうか。それとも、単にその総務省の監査基準(案)をそのまま借用したにすぎないのか、その監査基準を定められた当時のいきさつについて、特にこの内部統制の部分について、その必要性を当時どういうふうにお考えになっていたのか、その辺りをお答えいただけますでしょうか。




◯吉村善明議長 久保監査委員事務局長。




◯久保悟史監査委員事務局長 こちらの方ですが、平成29年の自治法の一部改正を受けまして、平成31年3月に総務省から監査基準(案)が示されました。この総務省の監査基準(案)に内部統制に関する事項が規定してございます。令和2年3月に生駒市監査基準を策定する際に、この総務省の監査基準(案)を基に策定したものでございます。当時は、ここについての議論はあったようでございますが、本市につきましては、こちらの総務省基準(案)を基に策定しておりますので、本市の監査基準についても、内部統制についての規定があるものでございます。以上です。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 具体的に当時どのような議論があったかまでは把握しておいででしょうか。




◯吉村善明議長 久保局長。




◯久保悟史監査委員事務局長 申し訳ございません。当時、私がそちらの職にありませんでしたので、当時の議論については把握しておりません。以上です。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 ただ、形式上はそれが残されている、総務省の案のまま使われている。一方で毎年この決算審査の度に代表監査委員さんも毎年のように内部統制、内部統制ということをおっしゃっておられたので、一定やはり必要性ということは感じておられたのではないかなと推察するわけですけれども。もちろん行政から独立した監査委員という機関としての思いはあって当然だと思いますけれども、この令和3年には行政の方はそこまで必要ないということを答弁されている中で、これからどういうふうにこの基準をどうしていこうとされているのか、その辺りお聞きになっていらっしゃいますか。




◯吉村善明議長 久保局長。




◯久保悟史監査委員事務局長 監査委員さんにおかれましては、生駒市監査基準を現在全面的に改定しまして、令和7年4月1日付けで施行される予定でございます。その中で内部統制評価報告書の審査に係る規定につきましては、本市では内部統制制度が導入されていないという実状を踏まえまして、削る予定となってございます。以上です。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 何かその行政に合わせて現実的な基準にしていこうということだと理解いたしますが、もちろん総務省の監査基準(案)というのはもう本当にフルスペックなので、じゃあ、この一般市に当てはめたときに、確かにどうなのかなというところは一方ではあるんですけれども、今のご答弁だと行政がやらないからこっちもやらないんだというその行政側の方針に引きずられて、妥協してしまったんじゃないかなというふうに感じなくもないんですけれども、これは別に行政におもねたわけじゃなくて、何かやっぱりフルスペックではない方がいいというような何かこの積極的な判断があったということなんでしょうか。




◯吉村善明議長 久保局長。




◯久保悟史監査委員事務局長 監査基準の見直しと言うか、改定に当たりましては、全体的な見直しがございました。その中でこちらの内部統制制度の導入についてなんですが、やはり導入については、職員であると、業務の増ということで負担が大きいという形で、今の生駒市の規模や特性に応じて柔軟な対応をするための監査の実施を検討する方がいいのではないかという形で今回の見直しがかかっております。以上です。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 これまでの経緯とこれからの方向性については一定理解いたしました。
 続いて、一つ目の内部リスクの低減についての問いに戻りたいと思うんですけれども、まず令和3年度にプロジェクトチームを立ち上げて、内部リスクの低減に向けて取り組まれたと、マニュアルを整備して研修もしておられるということなんですけれども、このリスク低減の取組、このプロジェクトチームのこの取組に対する成果や、それに対する評価はどのようにしておいででしょうか。




◯吉村善明議長 岡田財務部長。




◯岡田敬財務部長 すみません、財務の部分だけになってしまうんですけど、三つのウイークポイントと言うか、そういうのがあったことに対して、まず庁内ポータルサイトと申しましたけども、そこのところに、まず見やすくということで、マニュアルも含めてなんですけれども、それぞれの事項をまとめたものを今掲載させていただいて、職員であればどなたでも見ることができるようになっています。確認もできるようになっています。その結果なんですけれども、数値的に、じゃあ、劇的にミスが減ったのかと言うと、そういうことは残念ながらないんです。ただ、職員として、何かミスがあると、組織としての信用の失墜というのはあるんですけれど、職員さん自身にも責任がかかってくるということを十分意識していただきたいというふうに私、思っており、私も含めなんですけど、そのために研修も1回目の答弁でありましたけど、ずっと続けてさせていただいてます。少しずつではありますけれども、そうやってよい方向に行ってるんじゃないかなというふうに自分では考えております。以上です。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 文書管理につきましては、今、先ほどご紹介いたしました管理規則も策定させていただいたり、それに伴う説明会も開催させていただいております。また実際に、例えば行政手続き的にしっかりできているのかとか、そういう問題が今現在必ずしもできていると言い切れる状態ではないのかなというのも思っております。そちらにつきましては、総務課に法制担当がおりますので、そちらの方、またこの4月からは弁護士の職員さんも来ていただくことになっておりますので、そちらの方と力を合わせながら、先日企画総務委員会の視察の方も行かせていただいた中でそういう行政手続きの方のそういうチェックにつきましても学ばせていただいたところもありますので、今後そういう体制整備であったり、チェックシートの導入であったり、そういう自らが振り返って直していけるような体制もつくっていけたらなとは考えております。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 一定そのプロジェクトの取組に対して実施されたことはあるんだけれども、かといって、ミスだとか、手続きの不備が完全になくなっているわけではないということだったかと思います。私の方からもこれまでの間、議会でいろんな指摘をさせていただいているわけなんですけれども、例えばこの令和5年度以降、議会で指摘したり、あるいは別の議員から指摘されたりとか、あるいは行政自らそのミスに気付かれたりとか、そういった事例だけでも枚挙にいとまがないと言いますか、例えば先般で言うと、この委託事業者へのパソコンの貸与の問題なんかがありましたし、幾つかの補助金の支出の仕方ですとか、利害関係者が補助金の審査に関わっていたとか、包括連携協定だけで民間企業から職員派遣を受けて負担金でキックバックするとか、またさらにその経緯が分かるような文書が全然残されていないとか、ハラスメント調査委員会、条例設置していなかったとか、下水道料金の賦課徴収漏れみたいな問題もありました。滞納処分の一時執行停止を滞納者に通知していなかった問題とか、自衛官の募集の事務を市の予算でやっちゃっていたとか、本当に結構、私がこの一、二年で指摘したことだけでもこれだけあるわけなんです。これはもちろん令和5年度以降に指摘したということであって、実際に不適切な事務だとか不備のある事務が行われていたのは、もっとその前のことももちろん含まれているんですけれども、これはプロジェクトの取組の結果として、さっきおっしゃったような研修だとか、それによってもやっぱり避けられなかったような問題なんでしょうか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 原因につきましては、様々あるのかなとは思っております。ただ、その中で一つこちらとして大きな課題かなと考えておりますのは、やはりそういう法制に対する知識が十分でないと言うか、そういうところがあるように思いますので、こちらもそういう法務に関する人材を育成していくと言うか、例えば、今考えておりますのは、来年度そういう各課に法務担当者を置いていただいて、その方を中心に実際今の事業であるとか、そういうものが法律的にちゃんと適切に対応できるような状況になっているのかとか、そういう法務担当を研修して知識をつけていただいて、また各課でいろんなチェックをしていただいてということもやっていけたらと思っております。また、そういう今度、推進体制と言いますか、そういう法務を基に事業の展開、例えば新たな事業をするときには、そういう法律的なこともチェックできるような体制であったりとか、そういう例えば条例を改正することによって新たな課題を解決していけるような体制であるとか、そういうところも目指しながら、来年度以降ちょっと法務については力を入れていきたいなとは考えております。




◯吉村善明議長 暫時休憩いたします。
             午前11時59分 休憩
             〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
             午後1時0分 再開




◯吉村善明議長 休憩を解いて、引き続き一般質問を行います。
 一般質問の再開の前に午前中の改正議員の一般質問に対する答弁について発言の申出がありましたので、発言を許可いたします。
 領家副市長。




◯領家誠副市長 午前中の答弁の中で市民実感度調査に係る予算額についてお答えできませんでしたので、改めてお答えしたいと思います。令和6年度、これは3,000人対象の調査の予算ですけども、320万円というふうになっております。




◯吉村善明議長 それでは、一般質問を再開いたします。
 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 お聞きしてたのはプロジェクトで一定改善策と言うか、出ていたけれども、それでも防げないこと、防げないような問題が起こっているのかということだったんですけれども、どちらかと言うと、これからのお話を弁護士さんをこれから入れるんだというような、そういうお話だったかと思うんですけれども、改めて私が先ほど申し上げたような数々の不適切な事務だとか、取扱いの誤りだとか、そういったことはやはりこのプロジェクトだけではカバーし切れない部分があったということなのか、それとも本来カバーできる、そのプロジェクトの結果をもってすればカバーできたんだけれども、それぞれの個人の資質の問題とかによってそれがかなわなかったのか、どういうふうに分析しておられますか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 プロジェクトで検討されて実施してきた部分は、改善された部分もあるとは思うんですけれども、やっぱりおっしゃるとおり問題が起きているということは、やっぱりカバーできてないところもあるのではないかと。また、そもそもプロジェクトで挙げられた課題解決方法を超えたものがあるのではないかという認識はしております。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 だから、プロジェクトのその成果と言いますか、それにもまだやっぱり一定課題はあるというふうにお考えになっているということでしょうか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 プロジェクトの成果を細かく評価したわけではございませんので、なかなかそこまで、どれだけ効果があってというのはちょっと言い難いとこあるんですけども、やはり問題が起こっているということは真摯に受け止めて改善をしていくべきところではあるとは思っております。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 この令和3年度のプロジェクト、その課題に対しての対策を具体的に整備されたという点においては一定私もこれ評価したいんですけれども、このプロジェクトチームのメンバーと、あとこの課題抽出のワークショップを行ったと、ご答弁ありましたけれども、そのワークショップに参加されたメンバーの構成をお教えいただけますか。




◯吉村善明議長 岡田財務部長。




◯岡田敬財務部長 プロジェクトチームなんですけども、そのときの総務部の課が主になって集まっていただいて、事務局としては契約検査課さん、総務課さんで検討を進められております。ワークショップのメンバーなんですけれども、主に若手の方で実務担当ということで、実際に書類を作成される立場の方で、どんなことが問題なんやということを検討していただいたチームと、それとこちらの若手といってももうちょっと年、行かれた方、中心だったんですけれど、その審査と言うか、チェックをする側でどういう問題があるんだろうかということをされたこの2チームの方で検討をされております。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 当時は令和3年度、4年度というのは総務部に全部先ほどおっしゃってたような契約検査課も総務課も総務だったんですけれど、今は総務と財務に分かれてしまっているということがあるんですが。その文書を作成する側と、それとチェックする側に分かれてワークショップ、行われたということで理解いたしますが、やっぱりその総務の方って、言ってみたらその文書とか、文書管理だとか契約だとか会計処理というのは言ってみたら、お手の物と言いますか、いつもそこ、元総務ですね。総務が全部中心となって取り組むような業務です。でも、実際、起こっている問題というのはそれぞれの現場と言いますか、実際に事務手続き上の問題を抱えやすいのは、この具体的な事業を持っている担当課だと思うんです。なので、そのときの洗い出しは総務の中だけで行ったということなんですけれども、果たしてそれで十分だったのかなと思われるんですが、その辺り、何かご見解はございますでしょうか。




◯吉村善明議長 岡田部長。




◯岡田敬財務部長 確かにおっしゃるとおりでして、これは恐らくそのとき取り急ぎもうやらなければならないということで総務部でされたものだと思っています。その後、実際にお使いになるのは、もちろん総務部だけではありませんから、1回目の答弁でもありましたけど、研修を通じたりとか、研修部門のときもそうなんですけど、予算の編成の説明会であるとか、それとか予算の執行の説明会、編成の方は10月の初めで執行の方は4月の初めにやらせていただいているんですけれども、そこでこういう問題が起こっているというようなことも、会計課も一緒に同席してもらって説明をさせていただいてます。そういったことで浸透していけばなというふうに考えております。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 お答えいただいたように、もう実際に起こってしまったようなこの具体的なミス、手続きの不備、そういった事例を基に研修をされていけば、その問題を共有しやすいのではないかなというふうにも感じます。マニュアルの作成、チェックポイントの設定、それから研修というこの三つが課題として上がってきたということだったんですけれども、やっぱりちょっと範囲を広げたら、もっと別の課題も見えてきたかもしれないなというふうに思いながらお聞きしておりました。そもそもこのプロジェクトの目的というのはどういったものだったんですか。




◯吉村善明議長 岡田部長。




◯岡田敬財務部長 すいません、そこに至るまでにもいろいろな事務手続きとか、書類の不備があったとか、そういったご指摘がありました。それがちょっと積み重なってきて、そのままほっとけないと、看過できない状況に至りまして、何とかしなければということで始めたものでございます。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 その事務手続きや書類不備を解消しようということで始まり、そのプロジェクトにおけるワークショップで課題を抽出してそれに対する対応策を考えていかれた。でも、それが言ってみたら、こういう課題がありましたからマニュアルをつくりますとか、こういう課題があったからチェックポイントをつくりますとか、言ってみたら一対一の対応になってしまっているから、その元々課題が出てこなかったものに対しては対応策を講じられずじまいなのかなというふうに思いますし、そもそもそのマニュアル見に行かなかったらどうしようもないじゃないかという問題もあるかと思います。そうなるとやっぱりこの不備だとかミスというのは回避できないんですよね。やっぱり人が業務を行う以上、絶対にミスとかはあるはずなんです。常にリスクはあるけれども、それを個人の能力不足だとかに帰してしまわずに、それをちゃんと組織としてカバーするというのが、先ほども言っていたその内部統制の本来の考え方なんですけれども。このプロジェクトは組織としてカバーするというところにも焦点を当てたようなこと、プロジェクトの進め方だったんでしょうか。




◯吉村善明議長 岡田部長。




◯岡田敬財務部長 足らないところ、あったかもしれませんけど、そういったことで組織全体で何とか対応しようということで始めたプロジェクトというふうに考えております。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 プロジェクトそのものは組織として対応されているわけですけれども、出された最終的に対応策というのは、組織としてカバーするというその対応についてまで踏み込まれていたのかどうか、いかがでしょうか。




◯吉村善明議長 岡田部長。




◯岡田敬財務部長 そのときはそういうことで志高くさせていただいたと思います。ただ、足りなかった部分もあったという結果でございます。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 どうしても対症療法と言いますか、そこに見えている課題に対してはそれがマニュアル化もできるし、それにそれを見に行けばちゃんと対応もできるんですけれども、なかなかそこで対応し切れないような課題もある中で、じゃあ、どうしていったらこういう不備、事務手続きのミス、そういったものが防げるのかなというふうに考えたときに、やっぱりもう個人の資質の話にちょっとまた戻るんですけど、結局一対一で対応するんじゃなくて、もう基本的なところですよね、公務員としての姿勢、公平性とか公正性とか透明性とか、これ言い換えたら公平性というのは一部の市民だとか、一部の事業者の利益を考えるわけじゃなくて全体の奉仕者としての意識ですよね。公正性というのは当然その法令を遵守するということ、透明性というのは市民への説明責任を果たすこと、何かもうこの三つの原則に立ち返れば、大きなミスは起こらないんじゃないかなというふうに思うんですけれども、何かちょっと精神論みたいになってしまうんですけれども、結局そこに書いていないことは、書いていないから好き勝手にやるんじゃなくて、やっぱりそこの原則に立ち戻るということ、そこさえ逆に押さえておいたら書いていなくても正しい道に進んでいけると思うんですけれども、何か書かれていなかったことは対応しなくていいんじゃなくて、それをどういうふうにこの組織として対応力を高めていくのか、そこについて何かご意見がございましたら、いかがでしょうか。




◯吉村善明議長 小紫市長。




◯小紫雅史市長 先ほどからるるありがとうございます。とても大切なお話だとも思っていますし、ただいろいろ取り組んでくれていますけれども、それでもミス等がなくならないというところは市長としても反省をして、更に改善をしていきたいと思っております。
 今、塩見議員からご指摘のあった公平性、公正性、透明性、これ全部正しいはずで、これは私の主観も入っているかもしれませんが、職員は公平性とか公正性、透明性というものは非常に意識高く考えてくれているというふうに僕は思っています。ただ、総論としては、これら全てもう間違いなく正しいことなんですけれども、ケースによって、個々ケースの中で、いわゆる公平といったときに公平も、これも、塩見議員、よくご案内のことかと思いますが、何をもって公平と言うのかというのが、一般論としては明らかに正しいんですけども、公平性というのが、どういうふうに解釈したらいいのかというのは個別に難しいケースもあろうかとも思いますし、法令遵守というのはもちろん絶対的に正しいんですけども、法令の解釈というのはもちろんいろんなケースもあったり、大分昔の法律なんか特にそうですけども、かなり解釈の部分なんかで裁量があったり、どこまで広く取っていいのかというところが、裁判例なんか見てもかなり広く捉えたりするようなところもあったり、非常に難しいということで、職員はどちらかと言うと、公平、公正、透明性というところはむしろきちんと理解をしていると思いますが、個々ケース、そういう判断に迷うような場合のときに、やはりどうしても我々としてはきちんとやったけれども、他の人が見たり、議会でご指摘されるようなケースなんかも含めて、やはりこれはこっちの方から見たら、ちょっと問題があるんじゃないかというようなケースが生まれているというようなこともあるんじゃないかというふうに思っております。これは判断のところだと思います。あと、本当に事務ミスのところみたいなところもやはりまだありますので、これはちょっと違う問題かもしれませんが、これにつきましては、正に一つはミスをしたということをきちんと記録してそれが起こらないように共有をすると。先ほど来からございますように、なるべくリアルなミスのケースというものを具体的に示して一般論としてミスしたらあかんでじゃなくて、こういうケースでこういうミスがあったということをきちんと具体的にリアルに共有することで、自分事として肌感覚として、説得力ある形できっちり研修、周知していくということの二本立てかなというふうに思っております。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 意図的にその原因が、意図的にそれをやるのはまだ原因が分かっているから救っちゃいけないんですけれど、まだ対処できるんですよ。でも、本当に困るのは、うっかりとか知らなかったというところをどういうふうにフォローしていくのかということだと思うんです。先ほど小林部長がやたら弁護士さん、弁護士さん、弁護士さんとおっしゃってたんですけれども、逆にちょっとこれ、弁護士さん頼みでは駄目なんだろうなと思いながらお聞きしてたんです。やっぱりその実際に事務に取り組まれるのは職員さんですし、そこがやっぱりベースじゃないと、例えば契約検査課でも全ての市の契約を全部チェックできるわけではないので、その弁護士さんがこの市の中の契約全部チェックできるわけないじゃないですか。なので、やはりそこは、まず個々の職員さんの能力を高めていくと。そのためのこのプロジェクト、一応3年、4年で終わっちゃっているのかなと思うんですけれども、これから先また今申し上げたような幾つかの課題を提示させていただきましたけれども、それも含めて、これから先、昇華させていくのか、それから推進体制、先ほどから財務部長ばかりお答えいただいてますけれども、本来、音頭を取るとしたら私は総務じゃないかなと思いながらお聞きしてたんですけれども、その推進体制、どうされるのか、その辺り含めてお答えいただけますでしょうか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 議員おっしゃるように、やっぱりミスというのが日頃から職員の方がいろんなケースの事案を対応しております。その中で手続き的なところがちょっとぶれていったりとか、判断を見落としてしまったりとかいうのがやっぱりミスにつながっていっているのかなと思います。そういうところで、すいません、ちょっと弁護士というのは目立ってしまったんですけども、こちらとしては、そういう法務に強い人材を育成していく。先ほども申しましたように、この法務主任というのを各課に置くようにいたしまして、その者をしっかり研修して、その研修をすることを通して基本の手続きがしっかりできているかどうか、その辺りを浸透させていく。基本、応用の部分が多々あるんですけれども、やはり基本をベースに意識しながらやっていくことが大事なのかなと。そういうところでそういうミスの方を防いでいけるのではないかと思っておりますので、そういう推進体制というのをこれからちょっと担当職員と検討しながら進めていきたいとは思っております。




◯吉村善明議長 領家副市長。




◯領家誠副市長 今、総務部長の方から答弁ありましたような形で進めてはいくんですけど、やっぱりちょっと研修とマニュアル整備だけでは追いつかないところがありますし、そこに反映される事例というものがあるので、先ほど市長も言いました。実は先月の部長会議の中でちょっと私も、いろんな事務のミスみたいなところのフォローの相談が結構副市長になって増えているということもあって、過去、私の方も塩見さんとかなりやり取りさせてもらった事例もあるので、やっぱり失敗事例の共有というものをその都度やっていくというのが極めて大切なんじゃないかということで、ちょっと改めてそういう検討を関係する部署とやりたいので、ちょっとまた今の今日質疑のあった体制も元々あったということですので、それに加えてそういう適宜の日常的な失敗事例の共有をしながら、またそれを研修内容とか文書事務の中に折り込んでいくというような、PDCA回るような体制も少し考えたいと思います。それから、大阪府の場合だと、法務主任と文書主任というのがありまして、実はその事務ミスの部分を多くフォローしているのは文書主任という立場の方になりますので、やはり今回の法務主任制、法務主任というのがいわゆる政策法務だけではなくて、そういった文書の部分での適宜適正な指導と言うか、体制も取れるような形でこれも進めていく必要もあると思いますので、ちょっとなかなかチェック体制としては、やれる範囲ということになるんですが、ちょっとそういう体制は検討していきたいというふうに思います。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 前向きなご答弁いただきましたので、この件に関しては終わります。大きな一つ目の質問に戻るんですけれども、採用試験の情報漏えいに対する対応、ちょっとどころじゃないです。予期していなかった答弁が返ってきたなと。これは私、個人情報の壁に阻まれて、これ幾ら私が開示請求したって絶対に出てくるもんじゃないんですよ、音声はね。それをいいことにこんな答弁よくしてくれたなと思っています。音声を複数の職員で確認したと先ほどご答弁ありましたけれども、小林部長のほか、どなたが一緒に確認されましたか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 総務部の私の方と総務部の次長、それと人事課長と課長補佐との4名が確認をいたしました。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 これね、ハラスメント、警察に捜査依頼しましたけれども、捜査依頼したときに、音声は警察の方には渡さなかったんですか。証拠と言うか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 音声の方は渡しております。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 その音声は当然、先ほどご答弁いただいた、送られてきた音声ですよね。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 編集された音声です。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 その編集された音声は、確認されたから捜査依頼されたんじゃないんですか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 そのときには確認はしております。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 だから、情報、採用試験のことも確認されたんじゃないんですか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 こちらとしましては、元データの方は会議記録として持っておりまして、そちらの方が編集されたものという認識をしております。元データの方を確認したところ、そのような部分については確認できなかったということでございます。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 元の会議データ、当然、議事録も作っておられると思うんですけれども、その中にもないと。けれども、編集された音声にはあると。だから、委員さんの声も含めて、どうやって編集するのか分からないですけれども、そういった編集、作られた音声だったと。単に切り取ったとかだけじゃなくて、偽造した、委員さんの音声を偽造した、そういう編集された音声記録だったということですか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 ちょっとこちらの方では、今、編集された音声のデータが手元にございませんので比較ができない状況にあります。ですので、それが作られたものかどうかという判断もちょっと今のこちらの方ではできないかなとは思っております。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 手元にないって、警察に捜査依頼したときに渡したんだったら普通、コピーなりを取っていると思うんです。それ、取らずにそのまま渡しちゃったということですか。それは、じゃあ、今、警察にあるんですか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 すいません、申し訳ございませんが、こちらの手元には今は現状ないというのが事実なんです。元々はインターネットに上がっておりまして、そこで確認するとかは当時もしておったんですけれども、警察の方に今保管されているかどうかというのもちょっと確認はできない状況にあります。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 ちょっと何かその提供するときに手元にもコピーを取らずにそのまま渡すって信じがたいんですけどね。じゃあ、手元にないとして、ハラスメントの調査委員さんはその場におられたわけですから、それは確認されたんですか、今回の質問に当たっても。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 それは編集したデータを確認していただいたということ、それはそういう事象があったことはご説明をさせてもらったんですが、ちょっと聞いていただいたかどうかというのは確認はできておりません。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 事象があったというのは、音声が流出したという事象があったということはお伝えしたけれども、その流れた音声についてお聞きいただいたかという、お聞きいただいたんでしょうか、ご提供されたんですか、してないんですか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 すいません、ちょっとその辺りは確認できておりません。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 すいません、私、今回これ通告出したんですよね。市の方でこの人事課、次長、課長、課長補佐4人でご確認されて、そこから確認できなかったと。でも、ハラスメント調査委員にもそういった実際、その方がそういうことを発言されたかどうかぐらいの確認はしようと思ったらできたと思うんですけれども、それもされていないと。音声も何か提供したのかしてないのか、何かよく分からないんですけど、ちょっと整理していただけますか。ハラスメント調査委員さんには、どういうふうなものを、こういう事象があったので、流出したという事象は伝えたと、そこは確認したんですけれども、音声なり、文字なりそういったものは提供されたのか、されていないのか、どちらなんでしょうか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 一つは事実としてあるのは今手元には編集された音声データがないという事実はあるんです。その当時、この会議の分について流出したということはお伝えしたと思います。ただ、その音声データをというのはちょっと確認ができてないところでございます。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 今とにかくないということだけ、先ほどからおっしゃっているんですけどね、これ文字起こしされたものも入ってるんです。もうこれ読み上げます。2分13秒から、それを編集されたものの2分13秒ですよ。訴えの中に採用試験に係る明らかな情報漏えい等行為者による複数の信用失墜行為や守秘義務違反があると委員が指摘しているが、人事課はそれらを個人の資質の問題にとどめ適用に処分しようとしていないという、これ、この音声を送ってこられた方からの訴えです。委員の発言、市の信用失墜行為とハラスメントを分けて考えたとき、市の職員だし、これは市の職員に対する信用失墜行為だと思うんですよね。指導力不足の話に似てますけれど、ハラスメントとは別なんかなあって。また、別の委員の発言です。採用試験がどうかと言うと、また別の委員、守秘義務違反、あそこに正に書いてあるとおり、逆にそっちでどう考えてはるんかな。だから、ここにあるように、これ委員さんも守秘義務違反とまで言っておられる。あそこに正に書いてあるとおりとあるんだから、きっとハラスメントのこの調査委員会には、何かそれに関するもの、採用試験に関する守秘義務違反に相当するようなものが証拠として出されているんじゃないかなというふうに想定できるんですけれども、そういった証拠は出されていたんでしょうか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 実際今回の案件についてハラスメント調査委員会に私自身は入ってないんですけれども、例えば一般的な話といたしまして、そういう疑いがある場合、そういうものについては、その時点でそれぞれ判断して人事課が対応しているものと思っております。例えば、この採用に関する情報があったのかなかったか分からないんですけれども、例えば一般的に守秘義務違反という分につきまして、守秘義務違反自身は自治法の方で規定されておりまして、すいません、地方公務員法の方で規定されておりまして、第34条に、職員は職務上知り得た秘密を漏らしてはならないと、その職を退いた後もまた同様とするとあります。このときに実際秘密というのはどういうものかというのが行政実例の方で示されておりまして、一般に了知されていない事実であって、それを一般に了知せしめることが一定の利益の侵害につながると客観的に考えられるものというふうにされております。例えば、そういう秘密の漏えいという事案がもしあったとするならば、その辺り、こういうところも一定の利益の侵害になるのか、なっているのかどうかということも踏まえて、人事課、人事担当の方が対応の判断をするというふうに考えております。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 片や情報漏えいだ、守秘義務違反だと言って警察に捜査依頼してるんですよ。実際この採用試験はハラスメント事案とは言えないかなと私もそれは思うんですけれども、でもハラスメント対応も採用試験も同じ人事課が所管する事務じゃないですか。ですよね。直接関係ない、ハラスメントの認定調査には直接関係ないからと言ってこれ知らないふりでは済まされない問題だと思うんです。採用試験の情報漏えいというのは、12月議会のときにこの音声流出に関する情報漏えいのときに、市としては情報流出に対しても適切な対応をすべきであると、こういうふうに答弁された以上、この採用試験の情報漏えいについても、これはきちんと人事課として知ってしまった以上、同じようにきちんと公平に対応すべきではないかというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。




◯吉村善明議長 小林部長。




◯小林弘幸総務部長 ハラスメント委員会の情報漏えいにつきましては、そういう守秘義務違反による情報漏えいで警察に相談したのではなくて、そういうそもそも公開されていない会議の内容が音声データとして外へ出ているということは、保管されてた記録用のデータが盗難に遭ったか、盗まれたか、あとはそういう会議を盗聴されたかという判断をしております。ですので、窃盗か盗聴ということで警察の方には相談をさせていただいたんです。おっしゃるとおり、案件をやっていく中で、例えばハラスメントの調査、審議していく中で、違う事案、例えばそこで横領の話が出てきたとかいう場合なんかについては、もうすぐに対応すべきもの。言うたら、刑事罰が伴いますので、その分についてはすぐに判断ついて対応はしていくべきものだとは思っております。その中で例えば秘密の守秘義務違反であったり、信用失墜行為であったりとかそういう個々のケースについてそれぞれ検討しないと結果が出ないようなものについては、その時々、個々について担当の人事担当職員が判断してどう対応すべきかというのはやっておりますので、全く対応しなかったというわけではなくて、結果、対応すべきや、言えば、例えば懲戒処分にするとか、そういう部分については後ほど公表という形で皆さんにお知らせすることにはなるんですけれども、そういう例えば懲戒に至らない場合については、公表もいたしませんので、その辺りは別のそれまでの対応ということをしていくことになるかと思います。その分については、人事課の方でも、もし事象として認知しているのであれば対応しているものというふうには考えております。




◯吉村善明議長 塩見議員。




◯19番 塩見牧子議員 つまり、この採用試験の漏えいについては対処するのか、しないのか、それだけお答えください。




◯吉村善明議長 領家副市長。




◯領家誠副市長 少しちょっと前提を分けないといけないんですけども、今回、議員がご指摘のあった部分については、本来ハラスメントの調査委員会は非公開でやっている内容ですので、その個別の事象について、今、見たのか見てないのか、あったのかなかったのか、どうしたのかということに関しては、基本公表しない内容なので、あったかなかったも含めて、まずベースとしてはお答えできない。小林の方がるる答えた内容については、一般論として、もしそういうものを見つければ、適正に対処するというお答えをしたものですので、そこについてはそういう形でご了承いただければと思います。